
今回は世界遺産検定(せかけん)2級の勉強方法について解説していきます。私はCBT試験で合格することができたため、いつものように情報提供として、勉強法の解説をしていきたいと思います。
- 受験しようと思った理由
- 世界遺産検定って何?
- 世界遺産検定の認定率について
- 世界遺産検定2級の試験概要(CBT方式)
- 試験結果(2回受けた)
- 勉強時間について
- 使用した参考書と使い方
- その他の学習方法
- まとめ
受験しようと思った理由
受験理由は以下の通りです。
- 高校で習う「日本史」、「世界史」、「地理」の復習がしたい
- 国内旅行を趣味でしているが、海外に興味を持つきっかけにしたい
一番は、高校で習う日本史、世界史、地理の復習がやりたかったからです。高校生の時は、勉強がおろそかだったので、社会科目ができる証明になる資格がほしいという自己満足を目的に世界遺産検定を受験することにしました。
世界遺産検定って何?
解説に入る前に世界遺産検定とは何かということからです。ホームページによると、「人類共通の財産・宝物である世界遺産を通して、国際的な教養を身に付け、持続可能な社会の発展に寄与する人材の育成を目指した検定*1」という目的があります。
歴史としては、2006年から始まっている民間資格です*2。検定は指定された会場でマークシートを使って受検する「公開会場試験」と試験期間内に都合の良い日時でテストセンターという会場でパソコンを使って受検する「CBT試験」があります*3。
他にも、認定者特典という優遇制度があります*4。遺産がある現地でグッズや割引を受けられるため、これをモチベーションに受験しても良いかもしれません。
世界遺産検定の認定率について
ここからは解説としてまずは、せかけんの認定率、つまり合格率について紹介します。

世界遺産検定「受検者データ・認定率」https://www.sekaken.jp/about/nintei/、日本漢字能力検定「2024年度 受検データ」https://www.kanken.or.jp/kanken/investigation/result/2024.html#anc03
、数学検定算数検定「検定に関する各種データ」https://www.su-gaku.net/suken/examination/data/、閲覧日2025年7月19日
漢字検定は2024年度第3回、数学検定は2024年度のものを引用しました。
今回紹介する世界遺産検定2級は2024年のデータで認定率が6割近くあります。これは表1で比べても、結構高いため、難しい試験ではないと言えます。他の級も軒並み高く、最低の1級で20%台と他の検定と比べても高いと言えます。それと、2024年に新設された準1級が6割超えだったり、マイスターが1級よりも高い認定率なのはなぜかなと思いました。なお、1級と準1級は2級認定、マイスターは1級認定が受験資格になっています*5。
世界遺産検定2級の試験概要(CBT方式)
概要とそれに対するコメントをまとめると以下の通りです。
- 受験料 7,300円 →CBT試験だと800円高い
- 解答形式 選択式 →消去法で得点することもできる
- 問題数 60問
- 試験時間 60分 →30分で解いて、残り時間で見直しをしていた
- 合格基準 100点満点中60点以上
- 問題の比率 →「基礎知識」と「日本の遺産」でほぼ満点を狙う

上記は、2025年時点の状況です。選択式で解答できるため、完璧な知識が無くても、確率で正解することができるようになります。また、合格する上で大事なのは、「基礎知識」と「日本の遺産」で多く点数を取ることです。これら2つは勉強しやすいです。なお、基礎知識とは世界遺産条約やそれに関わる組織、歴史といった前提となる知識になるものです。私としては、海外の遺産は実物を見たことが無いため、固有名詞が出てきても、忘れやすい一方、この2つは、知っている物や暗記が楽なこともあり、覚えやすかったです。
試験結果(2回受けた)
私が受験した結果は以下の通りです。
- 1回目 5割 不合格

- 2回目 68点 合格 →そこまで高くない

1回目は5割で不合格でした。当時は勉強のモチベーションもそこまで高くなく、緊張せずにテストセンターで受験したら、6割に届かなかったです。受験後はテストセンター会場の周辺を観光していました。
2回目からは勉強時間を増やし、日本の遺産を入念に勉強したことで、68点まで上げることができました。ボーダーが60点であるため、そこまで余裕のない点数で受かってしまったなと感じます。また、試験時間の余りで予想による自己採点をしたところ58点くらいだったため、勘で当たっているものもあります。また、自信を持って解答をしても、後で確認したら間違えている問題が2か所あったため、他にもいくつか同じように間違えているのではないかと思いました。2級認定できた原因の1つとして、消去法で2つまで絞り込んで、後は確率で正解させたこともあるだろう言えます。
ですが、受験攻略として、言えることは基礎知識と日本の遺産は覚えやすいため、これらで8割以上は得点して、残りを海外の遺産から得点を稼ぎに行くやり方が6割以上で合格するための時間効率の良い勉強法だと思っています。
勉強時間について
次は勉強時間について内訳は以下のようになっております。
- 勉強期間 3月~7月(116日間=約4カ月)
- 勉強時間 63時間52分 1日当たり約33分


勉強期間は約4カ月で116日間ありました。勉強時間は全部で64時間くらいでした。受験1回目までの1日の平均勉強時間は約30分でした。休日でも30分程度しか勉強していないときがあり、やる気が欠けていました。
そして、1回目不合格後は、せかけん2級に受かりたい気持ちが強くなったので、平日も休日も1時間以上は勉強時間を確保するようにして受かることができました。仕事で忙しくても、無理矢理勉強時間を作っていました。体力的にしんどかったなと思います。基礎知識と日本の遺産を詰め込んだ勉強をしていました。
使用した参考書と使い方
ここからは使用した参考書の解説です。2冊あります。
くわしく学ぶ 世界遺産300 世界遺産検定2級公式テキスト(第6版)
まず1冊目は、公式テキストです。最初は全てのページを軽く目を通し、どういう参考書なのかを眺めていました。ただし、各遺産の所在地と登録基準は確認しておくと良いです。登録基準は番号を見たら、どのような内容なのかを思い出せるようにはなっておきたいです。そして、2周目以降からは丁寧に読むようにしていました。文章を隅から隅まで読むことが大事だと感じました。基礎知識と日本の遺産は覚えやすいため、海外の遺産よりも多めに読み返していました。海外の遺産は知らない単語がたくさん出てきて、覚えにくかったので、1回目の受験をするときから基礎知識と日本の遺産に焦点を当てて熟読すれば、1発合格できただろうなと思いました。
ただし、ヨーロッパの建築様式は頻出であるため、語呂合わせやイメージを使って無理矢理でも覚えて欲しいです。例えば、時系列順に「ギリシャ・ローマ建築」→「ビザンツ様式」→「ロマネスク様式」→「ゴシック様式」→「ルネサンス様式」→「バロック様式」→「ロココ様式」→「新古典主義様式」→「近現代建築様式」とあるものを頭文字を取って、「ギビロゴルバロシキ」と呪文のように唱えたり、ロマネスク様式は石造りの厚い壁から強固な建物をイメージするけど、カードゲームに出てくるあのキャラクターと同じ名前で強いのと同じという想像を働かせていました。ただ、ここまで無理矢理覚えようとしなくても、何回も読んでいれば、初耳の固有名詞もこういうものだというイメージが湧いてきて、覚えられるようになります。このようにして、海外の遺産の得点率を上げていただければと思います。私はこちらのテキストを3周しました。
テキストの工夫した使い方

さらに、私個人で工夫した使い方をご紹介します。1つ目は、知らない、写真の無い固有名詞は画像検索して視覚的に覚えるようにしていたこと、2つ目は、過去問で出題された遺産のページを付箋で印すようにして、それ以外の遺産はまだ記憶できていないという目印にしたりしていたことです。
書き込みは英単語の意味をメモしたくらいですが、英語の問題は初見でも私はなんとなく読めていたので、テキストで復習することはほとんどなかったです。テキストへの書き込みは基本的には不要だろうと考えています。
また、海外の遺産についてですが、記憶するための手段として、①直接、現地を見に行くか、②テキストの文字を一字一句何度も読んで記憶するかになりますが、これらには限界があります。そのため、海外の遺産はテキストを周回して、熟読しているときに覚えられたら良いとしておけばいいと思います。火山といった写真映えでインパクトのある遺産は覚えやすいです。また、「ブラジリア」も首都移転による計画都市であることが印象に残っています。ですが、日本の遺産を先に覚えることは優先していただきたいと思っています。
世界遺産検定 公式過去問題集 1・準1・2級 2025年度版(初版)
2冊目は、過去問です。難易度はCBT試験と同じくらいかなと思いました。CBT試験の問題は過去問の問題よりも劣っているような印象は全く無かったです。過去問の使い方はテキストでインプットしたことをアウトプットとして解いて覚えていくことです。私は一度解いたらテキストで復習して、再度解き直すということをしていました。解き直したら点数が上がっているかどうかも要確認です。間違えた問題が解けるようになると、忘れがちな海外の遺産も記憶できるようになります。問題を復習しやすい参考書が増えれば、海外の遺産で得点しやすくなると思います。そして、英語の問題は1問しか出題されないため、選択肢を適当に選ぶという捨てるという手段をしても良いと思いました。また、最新の世界遺産委員会の開催場所も調べておくと良いです。
私は初めて解いた時は3割も取れませんでした。2級の過去問を全て初見も入れて3回は解いていました。3回解いても、100点は取れなかったです。海外の遺産は覚えにくい。
過去問の使い方についての改善点

そして、受験が終わった後に気付いた過去問勉強の改善点についても触れておきます。私は、解答番号と選択肢を書いていくだけで丸付けをして、全ての問題をテキストで確認するというやり方をしていました。
しかし、覚える効率を追求するなら、間違えた問題だけを解き直し続けて、誤答が0になることを目指すやり方をしても良かったなと思います。これは経済学検定のやり方だったのですが、参考書を完璧にする方法にすることができたので、今更ですが、このやり方をせかけんの過去問でやってみればよかったなと思います。皆さんは興味があったらこのやり方を活用してみてください。
図2を見ると、色々ミスってます。
その他の学習方法
次はその他にも役立つ学習方法についてです。以下のものです。
- 『旅するように学ぶ世界遺産』世界遺産検定公式YouTubeチャンネル
URL:『旅するように学ぶ世界遺産』世界遺産検定公式YouTubeチャンネル - YouTube
ポイント
- 「学習アシスト動画」7本→頻出のテーマを扱うため、受験前にもおさらいしたい
- 各遺産の解説動画たくさん →テキストにはない写真や映像で解説
必ず活用していただきたいなと思うことが、公式YouTubeチャンネルです。学習アシスト動画は頻出のテーマを解説しているため、受験前のおさらいにも使えます。ヨーロッパの建築様式も解説しています。他にも各遺産の解説動画がたくさんあり、テキストには載っていない写真や映像で解説しているため、視覚的に覚えることに向いています。ただし、テキスト学習を優先した方が効率が良いと考えているため、暇な時間や勉強が面倒だなという時にYouTubeチャンネルを見ればいいのかなと思います。
また、私はやっていませんが、世界遺産条約の条文を読んでおけば、基礎知識でも意地悪な問題が出てきたときに対応できるのでは?と思いました。なぜなら、CBT試験を受けた時に、「基礎知識」の内容でも「これってテキストにあったけ?」みたいな問題があったからです。余裕がある場合で良いです。文部科学省のサイトにあります。
まとめ
ここまでの勉強法解説をまとめると以下のようになります。
- テキストで「基礎知識」と「日本の遺産」を入念に読み込み、8割以上の得点を狙う
- 過去問で間違えやすい遺産を解き直しで覚えていく
- ヨーロッパの建築様式と世界遺産委員会の開催地は要チェック
- 海外の遺産はテキストの周回で覚えられたら良しとする
そして感想も書き残します。世界遺産検定は観光気分を味わえる勉強だと感じました。今までの資格学習より楽しかったです。外の世界に興味を持てるようになります。また、不動産というインフラに関係した勉強でもあるため、そのような業界で働く人は勉強する価値があるのではないかと思いました。また、地図を読むこと、ヨーロッパなどの国の位置を覚えることに慣れます。また、私の場合、約2週間のリベンジによる詰め込みで合格点に届くことができましたが、その理由は社会科目が暗記科目だからではないかと思っています。そのため、苦労して取る資格ではないだろうと感じています。
今回は世界遺産検定2級について解説してきましたが、合格率が高いため、解説記事を出す必要があるのか?とも思いますが、受験解説はこのチャンネルのテーマであるため、紹介させていただきました。さらに上を取りに行くことは今のところは考えていないです。他のことをやりたいなと思っています。
ここまで閲覧いただきありがとうございました。
*1:世界遺産検定「世界遺産検定とは」https://www.sekaken.jp/about/、閲覧日2025年7月19日
*2:同上
*3:「年間日程、時間、受検料」https://www.sekaken.jp/outline/schedule/、閲覧日2025年7月19日
*4:「認定者特典」https://www.sekaken.jp/merit/privilege/、閲覧日2025年7月19日
*5:世界遺産検定「受検の目安」https://www.sekaken.jp/each_grade/criterion/、閲覧日2025年7月19日
*6:世界遺産検定「受検者データ・認定率」https://www.sekaken.jp/about/nintei/、「年間日程、時間、受検料」https://www.sekaken.jp/outline/schedule/、「【2級】概要と例題・対策」https://www.sekaken.jp/each_grade/ex_class2/、閲覧日2025年7月19日

