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ゼミに所属すべきか悩んでいる私文へ

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 大学によってはゼミ(演習)が選択制となっていて、所属すべきか悩んでいる学生(特に私立文系)がいると思います。この記事はその方向けとなっています。

 筆者は最初、ゼミを就活のネタにできるだろうという軽い気持ちでいました。そして、下見もあまりせずに周りからの評判だけで、公務員試験の科目に関係しているミクロ経済学のゼミに所属しました。そして、後悔し、1年で辞めました。

 同じ目に遭う人を減らすために、今回は筆者の体験を混ぜながら、ゼミに所属するときのアドバイスを提供したいと思います。

 目次は以下のようになっています。

ゼミに入るべきか

 まず、結論から言うと、明確な目的がない限りゼミに入る必要はありません。また、就活目的で入ることもおすすめできません。それでは、どういう目的であれば良いのかというと、例えば

  • 大学院に行きたい
  • 深く学びたい分野が定まっている
  • ゼミの雰囲気と自分の性格が合っている

などです。ゼミの雰囲気というのは、合宿や飲み会が盛んに行われ、サークルのように活発であることや、逆に課外活動をほとんどせず自由であるなどのゼミの方針に興味があるということです。授業以外で人間関係を楽しめることで続ける人もいます。しかし、このミスマッチで自分の他に1か月で3人辞めていました。

 結論についてですが、ゼミは基本的に専門を深める機会であり、友達を作るための場所とは言いにくいです。筆者は大学院に行くための準備段階だと捉えています。普段の授業のモチベーションを維持するためにも自身の興味ある分野、テーマを見極めておくことが必要です。そういうのがなければ、未所属で良いと考えています。また、ゼミを就活のガクチカで使うことはアルバイトのようにありきたりなネタだと言われています。しかし、就活のエントリーシートにゼミのテーマを書く欄がある場合があります。とはいっても、そのために無理して続けるのは違うと思いますし、就活を理由に頑張るのは無意味に苦しいのではと思います。

追記 2022年9月17日

 卒業アルバムを確認したところ、筆者が辞めたゼミで最終的に残った人数は9人でした。元々が21人だったはずなので、半分以上が脱落したということです。筆者以外は残るだろうと思っていたので、予想外に少ない人数です。

筆者がゼミを辞めた理由

 なぜ筆者がゼミを辞めたのかというと、

  1. 飲み会、合宿などのイベントがほぼ強制参加で遊んでいるだけ
  2. 毎週1コマで3時間の授業
  3. 真面目な人がいない

ということからです。全体的に無駄な時間を過ごしている感覚がありました。最初のガイダンスでは合宿、飲み会があることには触れていたものの、実際に出席を取り、欠席者が多いと教員は怒鳴っていたため、休むことが怖かったです。また、ただ飲んで酔っ払っているだけの集まりを1、2ヶ月に1回程度で開催され、22時辺りに解散で、参加費は自費(ほぼ毎回1万円)だったのが重かったです。当時の筆者は資格学習とバイトに邁進していたため、時間的余裕が無く、きつかったです。しかし、辞める決心がついてからは嘘をついてお構いなく欠席していました。

 さらに、ゼミは毎週1コマで基本的に3時間行われていました。これにより、バイトの時間とぶつかって辞めてく人もいました。これについて、先生は事前に学生が自主的にやっているとしか言っていなかったため、裏切られた気分になりました。嘘つきですね。

 また、他のゼミ生は勉強好きな人がおらず、友達作りのために参加している人が多かったです。チャラい人、無気力な人に別れていたと思います。グループ活動では集まりをドタキャンする人はいるし、簡単なことも理解できない人もいて、協力が全く成立しなかったため、ゼミの課題はほとんど筆者一人でやる羽目でした。そのため、全体のまとまり感がなかった印象です。

 このようなことがあって2年生の12月に辞めることを決意し、その年度中の授業だけはすべて出席しました。この時から大学院を考えていて、辞めることに不安がありましたが、続けても苦しい思いをするだけだと予想し、躊躇うことはやめました。きつかったら環境を変えるということは逃げではありません。このような目に遭ったのは、入る前にどのゼミにするかを入念に検討しなかったことが原因だと思います。

辞めた後の学生生活への影響

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 筆者は大学院に進学しますが、ゼミを辞めて後悔したことはほとんどないです。面倒な人間関係からは解放され、資格や院試対策の勉強も思いっきりできたため、最高でした。ただ、院試対策はゼミに入っている方が有利だと思いました。(当時の教員が熱心に指導してくれるとは思わないが。)それでも筆者がどのように院試を乗り切ったかは以下の記事で詳しく説明しています。

keaidokugaku.hatenadiary.com

 また、就活については、筆者の大学には就職支援課があり、そこでのサポート(面接、ES対策)が充実していたので、態々ゼミに頼る必要はないと感じました。

 余談ですが、筆者がゼミを辞めたあとにゼミの大会に出て、賞を取っているゼミ生たちがいましたが、詳細を見るに下位賞程度のもので、1グループだけだったので、やっぱりその程度かと思い、辞めてよかったと思いました。一方、一つ下の後輩の代では最優秀賞を受賞して学長表彰もされていたので、レベル差を感じました。残ったゼミ生たちはどういう進路に進んだのか気になります。

 ゼミに入っても入らなくても自分の人生は自分次第だと思います。ゼミで人生は左右されません。

ゼミ選びですべきこと

 ゼミに入りたいのなら以下のことは心がけましょう。

  1. ゼミ見学に行って、活動の実態や雰囲気を知る
  2. 大学のホームページなどからゼミの情報を得る。
  3. シラバスをしっかり見る
  4. 人気ゼミという理由だけで選ばない

 筆者は3番目しかできていませんでした。ゼミ見学は1か所しか行っておらず、失敗でした。シラバスだけでは分からないことがたくさんあるので、見学は一番重要だと思います。筆者の大学ではゼミ見学が特定の時期に集中していたので、同じような機会がある方はこの時期にまとめて見ておきましょう。また、知り合いから見逃したゼミの情報を仕入れるのもアリです。鵜呑みはダメですが、広く情報が手に入ります。もし、これらの機会を逃しても、筆者の場合、大学のホームページの教員紹介のページにゼミの紹介が簡単に掲載されていたので、ネット上でもチェックしてみると良いでしょう。そして、4番についてですが、筆者の大学では人気ゼミ=優秀ではありませんでした。ただ遊べて楽しいという評判によって人気ゼミになってるだけでした。特待生などの真面目な人は人気ゼミにも一部いますが、マイナーなゼミにも所属しています。つまり、自身に合うゼミを正しく選んでいるのだと思われます。最後に、これらを踏まえて自分がこのゼミに入ったらどうなるかを想像してみると良いかもしれません

 また、筆者の学科は2年からゼミが始まりますが、3年から所属する人もいたり、ゼミを変える人(移籍)もいるのでその手を使うのも良いと思いました。当時は同じ後悔を繰り返したくないという理由で避けましたが、今思えばそうすべきだったかも。

まとめ

 今回はゼミを選ぶ際の助言と筆者の経験、もし入らなくても大した支障は生じないということについて述べていきました。学びたい分野がある人以外は入る必要は無いです。しかし、その分、学生時代に打ち込んだことが減るため、就活を見据えるなら他のことに積極的に挑戦して、経験を積む必要があります。なんの経験も持たずに、就活に挑むのは戦う武器が無いのと一緒です。ゼミに入らない分、自由な時間が多いと思うので、意欲的に好きなこと、興味があることを持っていきましょう。

 筆者は辞めた後、ネット上の授業評価サイトにこれらのことを暴露しました。後の後輩で同じ経験をする人が出ないようにしたいです。