TOEICはテクニックを使うだけでも点数が伸びるというゲーム性があります。筆者の点数は2022年1月受験の時点で830点です。この点数を取るまでに様々なコツを取り入れて、自分流の解き方を確立させています。今回はこれを文章として保存しつつ、TOEIC学習に励んでいる方にも伝授する手助けをするために書き残していきます。
目次は以下のようになっています。
- TOEIC L&Rの問題形式
- Part1写真描写問題:Part4まで見る
- Part2応答問題:Part3を先読みする
- Part3会話問題:次に解く設問を先読み
- Part4説明文問題:同じく設問を先読み
- Part5短文穴埋め問題:3、4のマークを塗った後は先頭から読んで解く
- Part6 長文穴埋め問題:文挿入の位置を確認
- Part7文書の読解: 設問を先読みしつつ速読
- まとめ
TOEIC L&Rの問題形式
- 7810円(2024年時点)*1
- 地域差はあるが最大で年18回程度開催(東京などの都会の方が頻度が高い)*2
- 平均スコアの推移(2024年):「第351回614→第352回610→第353回607.4」と600点前半を維持*3
- リスニング45分100問、リーディング75分100問の120分*4
Part1写真描写問題:Part4まで見る
Part1のDirectionは1分30秒あります。筆者はその時はまずPart1の写真の特徴を見てその後、Part3、4のセリフ問題とグラフィックを全て見ています。全体的に目を通すことで気が楽になります。このやり方は「究極の模試」に載っていました。
[音声DL付]TOEIC(R) L&Rテスト 究極の模試600問+ 究極のゼミシリーズ
Part1は基本的に簡単なので、解いてる最中は写真を広く見て、見逃しがないようにしてるぐらいです。
Part2応答問題:Part3を先読みする
Part2は読む部分がないため、約30秒のDirection中はPart3の設問だけを先読みしています。時間が短いため、選択肢は見ていません。筆者の場合、1ページ分の4問を先読みしてます。ただ、忘れても良いやぐらいの気持ちでいます。
Part2を解くときは、聞こえてきた音の先頭またはキーワードの3、4単語を選択肢と選択肢の間の時間に頭の中で復唱しています。こうすることで、忘れて解けないというミスを減らせます。また、有名なやり方ですが、設問で出てきた同じ単語が選択肢で出てきたときは避けるよう警戒しています。このやり方はモリテツさんの動画から取り入れました。
Part3会話問題:次に解く設問を先読み
Part3のDirectionは30秒あります。このときは当たり前ですが、設問と選択肢を先読みしています。この時、設問1つ読んだらその選択肢全てを読んで次の設問へ移るということを繰り返しています。設問と選択肢を読んでから次の設問に移ることで時間に余裕を持てます。しかし、選択肢は忘れてもそんなに支障ないです。また、先読みをするときは各設問のキーワードを英語のまま把握すると良いです。例えば、conversation,take placeやwho,speakerのように。会話が始まる前の再確認が簡単にできて、頭に残りやすくなります。
問題が始まった後も同じやり方で先読みしてます。ここで大事なのは、会話が流れている時に設問全てに回答し、設問が読まれている時は次の問題の先読みをすることです。このやり方もモリテツさんの動画からです。
さらに、Part3は会話問題であるため、設問に主語が書かれていて、誰がそのヒントを喋るのかの手がかりになります。例えば、According to〜.などです。基本的に設問の順番通りに会話の中でヒントが流れるため、会話が始まる前に主語の順番を確認しています。そうすることで、集中して聞くところを絞れます。しかし、ひっかけで他の人が話すこともあるので他者の話を完全に流すのはよくないです。
定番ですが、グラフィックに関する設問は選択肢ではない部分に注目しましょう。
また、マークをする時は塗りつぶすのではなく、時短のために印だけ付けています。塗りつぶすのはリーディングが始まった直後です。このやり方は「直前の技術」を参考にしています。
[新形式問題対応/音声DL付]TOEIC(R) L&Rテスト 直前の技術
Part4説明文問題:同じく設問を先読み
Part4もDirectionは約30秒です。先読み、解き方はPart3と同じです。キーワードも同じように把握しましょう。
4は1人の話者が話し続けるので、Part3のように設問の主語から聞く部分を絞ることはできません。とにかく集中するしかないです。その分、Part3よりは設問数が少ないので、そこで調整しているのでしょう。3は複数人の会話を聞く、4は1人の話をとにかく聞くという違いがありますが、どちらが難しいかは人によるでしょう。
また、この時もマークは印を付けるだけです。塗りつぶすのはリーディングの時です。
Part5短文穴埋め問題:3、4のマークを塗った後は先頭から読んで解く
まず、リーディング全般に言えることで、筆者は常に「急ぐ、急ぐ」という気持ちを持って解いています。無意識に解くとマイペースになるからです。また、目を離して読んでください。目を動かすだけで読むようにすると、速く読むことが容易になりす。
Part5に入る前に、しつこいですがリーディングが始まったら最初にPart3、4のマークを1分で塗りつぶします。
そして、Part5の問題は先頭から読んで空欄に当たったら設問の種類を確認します。この時、品詞問題だったらその時に回答を選び、語彙や文脈問題だったら最後まで読んでから答えを選んでいます。そんなに特別なことはしていません。また、「直前の技術」などでは最初に選択肢を読み、品詞問題だったら空欄前後から答えを選ぶ方法が載っていますが、これだと引っ掛けにやられて時間ロスすることがあるので、800点以上を狙う方には勧めません。先頭から読んで、答えを選ぶ方が解く時間として安定します。
10分以内に解き終わりましょう。
Part6 長文穴埋め問題:文挿入の位置を確認
筆者はPart6専用対策をあまりしたことがないので、これといったテクニックはありませんが、本文を読む前に文挿入問題がどこにあるかを確認しています。これにより、設問を見たら文挿入で困惑するということを防げます。時間はそんなにかかりません。その後は、Part5と同じように先頭から読んでいます。飛ばし読みは文脈を把握できなくなるのでやめましょう。これは「直前の技術」を参考にしています。
ここも10分以内に解き終わりましょう。
Part7文書の読解: 設問を先読みしつつ速読
ここは定番ですが筆者は基本的に、
- 文書の種類を確認
- 設問を読む
- 本文を先頭から読み、設問の答えを見つけたらマークする
- 次の設問を読み、同じように読み進めながら解く
ということを繰り返しています。設問の先読みは時短のために重要です。これらはモリテツさんの動画を参考にしています。
また、Part7は一番速読が活きるため、普段の勉強でトレーニングしましょう。
筆者は1つの設問を1分で解くよう想定しているため、マルチパッセージには25分残すようにしていています。しかし、間に合わなくても、飛ばすことはしていません。その分急いで、ペースを調整しています。とにかく、7は時間管理が大事です。
また、文書別のテクニックとして、
- チャット形式では読む前に会話に参加している人数を数える(直前の技術より)
- 申し込みフォームなど、文章が少ないものは後で読む(極めろ!リーディングより)
- Eメールは送り主、受信者を確認
などをしています。それ以外は先ほどのように、設問を先読みした上で文頭から読むだけです。
極めろ!リーディング解答力 TOEIC® L & R TEST PART 7
まとめ
今回はTOEIC L&Rのテクニック、コツを紹介しました。既に知られているものから、筆者独自で編み出したものもあります。太字で強調した部分は特におすすめであるため、点数が伸び悩んでいる方は是非参考にして下さい。
ここまで読んでいただきありがとうございました。
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*4: TOEIC Listening & Reading Testとは|TOEIC Listening & Reading Test|【公式】TOEIC Program|IIBC