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Eランク私立のノンゼミ大学生が旧帝大の公共政策大学院に独学で受かった体験記

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 大学のゼミに所属していなくても、大学院進学を考えている人はいますでしょうか?この記事はそのような人を対象にしています。

 筆者はそのような状況でも旧帝大の公共政策大学院に合格することができました。また、ノンゼミの合格体験記はネット上では数が限られているので、今回、執筆しようと思い至りました。

 目次は以下のようです。

ノンゼミで大学院に行けるのか?

 結論を言うと、専門職大学院であれば可能性は十分にあります。このような大学院は研究科よりも研究の比重が軽いため、出願書類も自力でなんとかなりやすいです。また、研究科でもネットで調べた限り、独学の人もいるようです。しかし、それでもゼミに入っていた方が教授に頼れるので、ノンゼミは比較的おすすめはしにくいです。

 筆者は2年生の時にゼミに所属していましたが、ミスマッチが多く、ストレスが多かったため、思い切って辞めてやりました。当時から専門職大学院志望だったので、今思えば、あの時の悲惨なゼミは入らなくて正解だったと思います。

 この記事では院試受験までに筆者が何をやっていたのかを書き残していきます。

筆者の学部時代のスペック

 その前に当時の筆者のスペックを述べておきます。

  • Eランク私立の経済学部生
  • 資格学習によって独学の習慣はあり
  • 学業成績で特待生の経験あり

 筆者は入学当初は大した学力はありませんでした。しかし、1年生から趣味として独学を始めたことが、最終的に公共政策大学院の合格に繋がったと思います。

志望校の候補を決める(受験まで1年から2年前以内)

 筆者が大学院に行こうと決意したのは2年生の冬です。当時は公務員志望でしたが、友人から公共政策大学院があることを教えられ、自分で調べてみたことで大学院に興味を持ちました。そして、東北大学に公共政策大学院があったので、12月の内に入試説明会に行きました。そこで内容を聞いて、面白そうだと思い、とりあえずそこを志望先として考慮しました。また、説明会の教授は筆者が2年生ということに驚いていました。この時から説明会に参加するのは早いです。

 3年生になってからは、北海道大学一橋大学の説明会に参加しました。他の参加者にも3年生の人がいたので、この時期から情報収集を始めるのが適切だと思います。当時はオンラインだったので気軽に情報収集できました。これらの大学院も良いなと思ったので志望候補に入れていました。このように3年生の秋までなら院試に関しては説明会に参加して、情報収集するだけでも大丈夫です。しかし、さらに、公式サイトからシラバスを読んでさらに大学院ごとの特徴は早めに把握しておくと良いでしょう。ですが、3年生の時はそれよりも、それらと並行しながら、単位を取ったり、就活などを進めておくことが大事です。進路については広く考えておきましょう。筆者は大学院に行くことしか考えていなかったため、就活はほとんどやっておらず、単位取得やTOEICなどの資格学習をしていました。

研究テーマを決める(受験7ヶ月前)

 筆者が本格的に院試対策を始めたのは後期授業が終わった3年生の2月です。それ以前からも基本的な専門書は軽く読んでいました。まず、専門職大学院は学習テーマとして、研究の題材が必要になります。当時は企業について研究したいという曖昧なイメージしかなかったため、2月に入ってからはとにかく専門書を買って読んだり、ネット上の文献を読んだりして、知見を深めていました。ほぼ毎日PCを図書館に持ち込んでいましたね。3年生の春休みの段階までには対策に本腰を入れておきましょう。また、研究テーマの深堀りは受験の日の前日まで毎日取り組むようにしましょう。研究の進捗を常に更新するためです。

専門科目の対策をする(受験7ヶ月前)

 筆者は研究テーマの深掘りと同時に試験科目である経済学の学習にも取り掛かりました。それよりも前から少しだけ取り組んでいましたが、ほとんどの学習効果は2月に入ってからです。そして、一橋の受験用として4月の初めに経済学検定を受験し、目標のA評価を取得しました。当時の勉強法は以下の記事にまとめています。よろしければご覧ください。

keaidokugaku.hatenadiary.com

 この時までは以下のスーパー過去問ゼミのマクロ・ミクロ経済学(第5版)をそれぞれ使いました。基本的な問題がたくさん載っていて、解説が丁寧なので、学部で経済を習っている人は1冊目におすすめです。

 経済学検定を終えてからは最後まで経済学ゼミナール上級編を使っていました。難易度はスー過去より難しく、解説も詳しめですが、表現が難しく、誤字脱字が多いので使う人を選ぶと思います。

 この3冊で北大受験までに解くために使ったノートは6冊です。

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 また、この時と次の章の間にTOEICを受験しました。

志望校を確定する(募集要項が出た時に)

 筆者の場合、6月頃に志望候補の全ての募集要項が公開されました。この時、一橋大学は試験形態を通常時より変えたため、諦めることにして、東北大学北海道大学の公共政策大学院を志望校として確定しました。この時、京都大学を少し考えた時期がありますが、対策が間に合う自信が無いことと、単純に京都が遠いということですぐ見送りました。

出願書類を作成する(北大出願2ヶ月前)

 最初は出願日が8月上旬と一番早かった北海道大学の出願書類の作成に取り組みました。この大学院は学習計画書がメインであり、4000字程度書く必要があります。ただ、事前に4つのこと(問題意識、学習の経過、入学後の計画、進路の計画)について書くよう指示があったため、構成には困りませんでした。しかし、添削なしで取り組んだため、かなり内容には慎重になり、何度も読み返しました。基本的な大枠は2週間くらいで書き切れたと思います。その後は、とにかく音読して、誤字脱字がないかを確認しました。その後の東北大学の対策で気づくのですが、筆者の大学には文章を添削してくれるサービスがあったので、他の方も自分の大学にそのようなサービスはあるかどうか確かめた方が良いです。他人からの指摘は大切です。

 また、学習計画書を書くまでに以下の参考書を読みました。「合格ナビ」の方はすぐに使える書き方が載っているので、時間が無い人におすすめです。逆に「研究計画書デザイン」はハウツー本というより、研究計画書とは何かを深い視点から述べていて、あまり書くためのスキルは載っていないので、気になる人は早い時期に読んでおいた方が良いでしょう。しかし、北大の計画書は事前にテーマが与えられているので、どちらも大きく役に立った感じがありませんでした。ですが、読んでおく分だけ安心感は身に付きますし、文章表現くらいは役に立ちます。これらは大学図書館から借りて読みました。わざわざ買う必要はないと思います。

 実際に完成した学習計画書の内容をブログ風に語尾などを変えたアレンジ版の記事を投稿しましたので、参考にしたい方はご覧下さい。

日本企業の労働生産性を上げるために - SJの勉強コンサル

 そして、夏休み中に北大の過去問を公開されている分だけ全て解きました。筆者の受験では筆記がなかったので、遅いタイミングでもそんな問題なかったです。また、北大の過去問は上述の経済学の参考書で大体、波はありますがマクロ・ミクロ合わせて6、7割でした。簡単なものが多めで、難しくて解けないのが少しだけあるという印象です。答えがないので、参考書の類題やネットで検索して答え合わせをしました。完璧に答えを直すことはできませんでした。ゼミの先生がいれば心強いでしょう。

 東北大学は出願が9月だったので、北大の出願が終わった後に書類の準備に取り掛かりました。準備をするといっても身上書というエントリーシートのようなものくらいで、1日30分、1週間くらいでできました。北大の計画書を参考にしたので、難しくなかったです。詳しい内容は別のブログにまとめています。

keaidokugaku.hatenadiary.com

 東北大の志望理由を書くために以下の参考書を使用しました。志望理由はあまり長くないので、相性が良かったです。また、面接対策について載っていて、これについては北大でも役に立ちました。隠し資料が便利でした。これだけは読んだ方が良いでしょう。

 

 詳しい内容は上記のブログに書いていますが、筆者は東北大学に落ちました。自身の関心と大学院のカリキュラムにズレがあったからです。筆者は就活がしやすいからということで志願したのですが、このような理由で受験するのは良くないです。

面接対策をする(北大受験1ヶ月前)

 筆者はノンゼミだったので、面接相手をしてくれる人が学内にいなかったのですが、面接に全く自信がなかったので、Twitterで知り合った方に手伝ってもらいました。北大対策で3回、東北大対策で2回練習しました。フィードバックもしてくれたため、とても助かりました。ここに関しては運に恵まれたと思います。他の方たちも面接に自信が無く、相手がいない時は、SNSでも使ってとにかく練習相手を見つけるようにした方が良いです。一人で面接対策をするには限界があります。筆者は他にも面接カードを作って1人でシミュレーションをしていました。

北海道大学大学院受験(9月中旬)

 筆者の時は筆記試験はなく、北大で面接するだけでした。面接時間は約50分でしたが、ひたすら話していたので、あっという間でした。最初は併願について聞かれ、その後、計画書についての専門的な質問と学生生活と入学後、卒業後の進路などについての質問の2種類に分かれていました。面接官は2人です。専門的な質問は計画書の内容に関する基本的な経済学についてホワイトボードを使って説明するという慣れない形態でしたが、皮肉にもゼミで習った発表方法が若干活きました。ですが、筆記試験の過去問よりも基本的すぎる内容だったので、逆に焦りました。他にも口頭試問だけの質問もありました。質問は恐らく全部に答えることはできても、度忘れしたり、簡単に説明したりして、面接官から助け舟を出されました。あまり良い出来ではなかったと思います。一方、学生生活に関する質問は難しくなく、スラスラ答えることが出来ました。就活、履修状況、長所と短所、就職先でやりたいことに加えて、ゼミについても聞かれました。ゼミを辞めた理由は素直に言ったのですが、かなり同情してくれて、笑ってましたw全体的に見ると和やかな面接だったと思います。決して圧迫ではなかったです。

 初めての面接受験だったので気合が入っており、終わった後は解放感しかなかったです。翌日だけは自宅で久しぶりにずっとゲームをしていましたwそして、このようなことがありながらも北大は合格することが出来ました。倍率は1.1倍と例年より低かったため、ここでも運が良かったのではないかと思っています。

東北大学大学院受験(北大受験から約3週間後)

 北大の受験が終わった後に東北大の出願を済ませてから小論文と面接の練習に取り組みました。長くなるので、詳しい内容は先ほどのブログをご覧ください。

 簡単に触れておくと、オンライン上で面接官は2人で和やかな雰囲気ではありました。ですが、ミスマッチな部分が出て、あまり自信が無かったです。また、併願について聞かれ、素直に受かっていると言ったら驚き気味でした。併願は合否に関係ないと言っていましたが、これがどう効いたのかは分かりません。

 以上が筆者の院試までに行ってきた過程になります。

おまけ:TOEICで高得点をとる

 このブログではあまり触れていませんが、TOEIC L&R対策もやっておくべきです。東北大と北大は必須ではないですが、点数を書く欄がありました。他の大学院、例えば一橋や京大はTOEICが必須だったと思うので、志望候補を広げるためにもTOEICは早い段階からやっておきましょう。筆者は2年生の春から趣味でやっていたので、そこまで急いでいなかったです。当時の英語学習については他のブログに書いているので良ければご拝見ください。

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まとめ

 ここまでの流れをまとめると、ノンゼミの筆者がやってきたことは、

  1. 説明会やホームページから情報収集する
  2. 研究テーマを探り、深堀りする
  3. 専門科目を勉強する
  4. 出願書類は余裕をもって準備する
  5. 面接練習をする

ということに絞れると思います。今振り返ると独学で院試対策はかなりきつかったです。ですが、これが大きな自信になったと思います。また、ノンゼミでも大学院に合格できることが分かりましたが、それでもゼミには所属していおいた方が安全です。筆者は専門職大学院なので、専門的な知識をたくさん要求されないことに救われたと思いますが、研究科だとそれが効かないので独学だとさらに難しいように思います。ですので、所属するゼミは真剣に見極めておきましょう。(とはいっても、1年次にゼミ選考をする母校のカリキュラムはおかしい)

 ここまで読んでいただきありがとうございました。独学の受験生の役に立てたら幸いです。

動画版もあります

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