CBTの日商簿記2級を3級未所持で受かった勉強法

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 筆者は2020年11月の日商簿記2級の公開テストを69点(1点足りず)で不合格になった後、3週間の対策でCBT方式に86点で合格しました。よくネット上では2級は難しいという声が見られますが、CBT方式(ネット受験)は公開テストより比較的簡単だったと当時は思います。※現在は分かりません。また、公開テストも十分な時間があれば必ず受かることできるでしょう。そもそも、日商簿記の勉強自体は筆者の主観ですが、TOEICなどの英語試験よりは簡単な印象です。そのため、公開テストがダメだった方は是非CBT受験でリベンジしてほしいと思います。

 当時筆者が勉強する時は情報収集としてTwitterやウェブを使っていました。ですが、CBTは当たり前に公開テストについての情報量にも限りがあると当時は感じたので、簿記対策のコンテンツを増やす意味でも今回は筆者が日商簿記2級に合格するまでの勉強法を3級の内容も含めて紹介します。※CBTについては商工会議所の規則に違反しないようにふんわり教えます。

 この記事では

この順番で説明します。

 

筆者の勉強開始時のスペック

 筆者が3級の勉強を開始したときの状態は以下の通りです。

  • Eランク私立大学の経済学部2年生
  • 簿記は未経験
  • 英語学習(TOEICと英検)と並行

 なぜ簿記2級を取ろうと思ったのかというと、大学の先生が「経済学をやっている人だったら簿記はやっておいたほうが良い。」みたいなことを繰り返し聞いていたからです。また、就活で役に立つというネットの情報と筆者は独学が好きだということで始めました。しかし、最初は並行していた英語学習を優先していたので、簿記の勉強は参考書を1日2,3ページ程度を読書する具合でした。やる気があまりありませんでした。そして、英語学習に区切りがついた時に簿記の重点的な対策を3ヵ月弱行ったことで、公開テストに落ちたもののCBT方式で合格しました。

 勉強の経緯を簡単に示すと以下のようになります。上から順番になっています。

  1. 3級のテキストで読書と問題練習(約5か月)
  2. 2級のテキストで読書と問題練習(約6か月)
  3. 過去問も追加して集中的に対策(約2ヶ月)
  4. 公開テスト不合格(69点)
  5. CBTに向けて復習中心で各予備校の予想模試も解く(3週間)
  6. CBT合格(86点)

2ヶ月で公開テストに挑むのは無謀だったかもしれません。

 筆者の場合、赤字の部分で全力を出しました。最初の3級の5か月と2級の6か月の勉強はモチベが低かったため、ほんの部分的にしか覚えていなかったです。最初の11ヶ月は勉強期間に入れるべきか悩むぐらいです。

 そのため、これから紹介する内容は赤字に関することが多いです。

 

試験概要

 まず公開テスト試験の概要ですが、試験時間は90分になっています。合格のボーダーは70点です(ネット試験も同様)。筆者のときはまだ120分の時代でした。出願は近くの商工会議所のサイトを通して申し込みます。試験科目などの詳細はリンクを張っておきますのでご覧ください。

www.kentei.ne.jp

 

 次にCBT方式についてです。公式サイトに書いていますが、試験時間は公開テストと同じ90分です。電卓は自分で用意しますが、ボールペンは試験会場から借りることになります。細かいルールはリンクからご覧ください。

www.kentei.ne.jp

 ネット受験は当たり前ですがキーボードで入力するため、タイピングに慣れておいた方が有利です。また、受験はすぐに繰り返し挑戦できるので、数打って合格するという方法もアリです。試験日の翌日より、次の予約が最短3日後以降で可能です。

公開テストまでに使用した参考書の使い方と電卓について

 使用した参考書は以下の4冊です。大まかな使い方はテキストでインプットをして、過去問でアウトプットするというやり方です。最小限の量だと思いますが、合格するだけだったら間に合うと思います。公開テストは1点差で落ちているので確証はありませんが、、、。SNSや受験会場にいた人は予想模試や連結会計用のテキストなども用いていたようです。また、日商簿記は試験範囲の改訂を適度に行っているので、テキストを購入するときは最新版であるかに注意してください。

 各参考書について筆者が使ってみての感想を述べていきます。

 筆者のように3級の受験を飛ばした人でも3級の知識は2級の土台になるので、勉強だけは必須です。それでも、3級は2級と比べると簡単なので、1冊あれば十分です。上の滝澤ななみのテキストでも良いですが、ネット上では「パブロフシリーズ」も人気な様子です。3級に関してはどっちでもいいです。

 ただし、筆者が使った上のテキストはイラスト付きで説明されているので分かりやすかったイメージです。ですが、ほとんどページでピンクと黒色が使われていて、つまらない感じはありました。

 使い方は簡単に言うと、1周目はなんとなく目を通して、2周目からテキストを読みながら付属の練習問題を解いていました。3周目以降は練習問題だけ解いて、分からなかったら、テキストに戻って読むということをしていました。3級の勉強はやる気がなかったので具体的に語れません。とりあえず言えることは、最初から全力でやる人は速さを心がけましょう。

 

 2級の商業簿記は3級と同じシリーズにした方が使いやすいだろうということで、滝澤ななみのテキストを選びました。

 レイアウトは3級と同じだったので、使い慣れるのは簡単でした。しかし、単純に2級は3級より難しく、量も多いです。特に有名な連結会計を覚えるのに苦戦しました。やる気がなく、英語に専念していた6ヶ月は苦痛でした。ですが、最初から簿記に専念して対策している方はそこまで怯える必要は無いと思います。結局は暗記でいけたり、過去問などで問題を繰り返し解いていけば慣れます。

 やる気のなかった筆者は1周目は目を通して、2周目から練習問題を解きながらテキストに戻っていました。繰り返しですが、最初から全力でやる人は速さを心がけて進めましょう。

 

 2級になると工業簿記が加わるので、それ用のテキストが必要になります。筆者は当時、人気が高まっていたパブロフシリーズを選びました。この本の色使いは滝澤ななみシリーズと同じくらいシンプルですが、各章の最初に漫画がついているので、より馴染みやすかったです。もしかしたら、簿記2級のテキストはパブロフで十分かもしれません。

 工業簿記は最初が難しいと言われています。確かにそうだと思いました。今後、挑戦する方も同じようにならないために、コツを触れておくと、工業簿記は各仕訳同士の繋がりがどうなっているかをイメージすることが大事です。それでも、最初はそれを理解するのも簡単ではないと思いますが、テキストを丁寧に読むことを心がけましょう。

 工業簿記は基本的に試験では難易度が低く、得点源なので、イメージさえできれば楽勝です。

 筆者は1周目は軽く読んで、2周目からテキストと問題練習を一緒にして進めました。また、最初は商業と同時並行していましたが、時間的にきつかったので工業簿記は後回しにしていました。

 筆者は過去問から勉強に本腰を入れました。先ほど見たようにテキストでの勉強は中途半端だったので、最初は時間内に解いても、分からないところだらけで点数がボロボロでした(20点台とか平気であった)。それでも、間違い直しをする時はテキストに戻って確認することを続けたら、最終的にはボーダーに届きそうというところまで行けました。簿記2級は過去問研究次第で大きく伸ばせると思います。

 筆者は1回分の過去問を解く時、最初は時間を測り、その後、答え合わせと解説を読み、分からないところをなくしたら、再びもう一回解くことを毎回していました。また、日商簿記2級は大問が全部で5つあります(商業3つ、工業2つ)。当時の筆者は工業簿記の2つでなるべく満点を取るように意識していました。繰り返しになりますが、工業簿記は得点源なので、ここで稼いでおくと商業簿記の難問に直面してもボーダーの70点は突破できるはずです。

 また、この過去問は各公開テストで第何問にどこの分野が出題されたかが、図で載っています。時系列でどこの分野がどれくらいの頻度で出題されているかが、分かりやすくなっているので、当時の筆者は本番に出そうな分野を予想していました。2問くらい当たってたと思います。それでも当時は難易度が変化球で対応しきれませんでしたが。また、12回分+解説が充実していて、価格が2000円程度なのはかなりお得だと思います。必ず購入しましょう。

○電卓について

 電卓を買うことは基本中の基本です。たまに、スマホの電卓アプリで勉強する人がいますが、本番にスマホは持ち込めません。本番に慣れるためにも無い人はテキストと一緒に必ず買って下さい。また、電卓への愛着が勉強へのやる気に繋がることがあります。

 筆者は当時、大学生協に売っていた1000円のCASIOの電卓を購入しました。恐らく上のAmazonリンクと同じです。サイズは大きすぎず、小さすぎずという感じで丁度良さはありました。しかし、どれにするか悩んでいる方は大きめな物を選んでおく事が無難だと思われます。大きい方が安定感があって片手押しがやりやすいからです。ただ、筆者が公開テストを受験した時、周りの人たちの中には自分よりも小型の電卓を使っている人がいました。

 また、電卓には「MRC」と「M+」、「M-」、「▶︎」というボタンがありますが、是非とも簿記をするときには使いこなせるようになりましょう。筆者はこれらを使って効率よく早く計算できました。使い方はネットで検索すると簡単に出てくるので、各自で確認してください。難しくないです。

公開テスト受験後の手ごたえ

 筆者は第156回を受験しました。合格率はホームページによると18.2%です。2割切ると難しいと捉えて良いです。次の回は更に低かったようですが。

 この回は問題の癖が強くて難しかった印象です。例えば、第2問は有価証券の問題で文章量が多過ぎて、頭の中で整理しきれませんでした。第3問は連結貸借対照表でした。過去問では連結損益計算書と連結精算書しか出てなく、貸借対照表の問題はテキストの簡単な形式しかやったことがなかったので、解き方に慣れていませんでした。第5問は分野はごく普通だったのですが、初の会話形式による出題で動揺しました。そのせいで1点損しました(総合点が69点)。これら3つの大問でやられましたね。

 公開テストは3ヶ月に1回しか行われませんが、変化球な問題は突然出題されるので、勉強期間を長めに取り、広く深く学べると良いかもしれません。しかし、それが難しいならば、すぐに繰り返し挑戦できるネット受験をお勧めします

ネット受験までやったこと

 当時は正直、公開テストでワンチャン受かってると思っていたので、公開テスト受験後から合格発表の日まで勉強してませんでした。しかし、実際は1点差で失敗したので、結果が残せなかった焦りから合否発表のその日のうちにネット受験に向けて勉強を再開しました。やったことは過去問を解き直すなどの復習が中心です。当時、落ちた原因は問題の相性だから、無理に新しくインプットする必要はないと強がっていました。また、約2週間のブランクでも頭から抜けている知識があったので、復習をして正解でした。

www.kentei.ne.jp

 また、156回の合否発表の時点ではネット受験は解禁されていなかったので、各予備校が作成した無料の予想問題も解きました。公式が公認しているようです。解き方は過去問と同じです。

 

CBT(ネット試験)受験後の感想

 筆者はネット試験の解禁日に受験しました。ネット試験で知り得たことは口外してはならないというルールなので詳しくは言えませんが、軽く述べると思ったより簡単だった印象でした。公開テストや予想問題より苦戦しませんでした。そのため、リベンジとしてネット試験はかなりおすすめできると思います。ただし、難易度はいつも同じかは不明なので、信じ過ぎないでください。

まとめ

 これまでの内容をまとめると、日商簿記2級の合格には

  • 3級の知識が前提(受験は任意)
  • 最初は商業、工業簿記のテキストを読み込む
  • 過去問を追求して、分からなかったら適宜テキストに戻る
  • 工業簿記は満点を狙う
  • サイズ感の良い電卓を買う(なるべく大きめ)
  • リベンジするならネット受験

ということが言えるでしょう。日商簿記2級は公開テストでも決して難しい試験ではありません。懸命な努力と適切な時間さえあれば合格できます。

最後に

 公開テストで落ち、比較的簡単なネット試験で2級に合格した筆者ですが、十分に満足しています。受かってしまえば、公開かネットかは気になりません。履歴書でも同じ価値です。

 また、2級を取ってからの恩恵は少しだけあります。例えば、財務系の統計を読んだときやマクロ経済学の勉強をしていたときです。また、就活で活かしたいというような損得勘定よりも知識を身に付けて、自己満足したいという気持ちを持っている人が向いているかもしれません。