ノンゼミが東北大学公共政策大学院に落ちたから言える対策の仕方

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 文系の大学院は進学先として人気が無いかもしれない。しかし、筆者は専門職学位である公共政策大学院は就職に特化した大学院として、文系でもとても魅力のある進学先だと考えています。日本には複数の専門職の政策大学院がありますが、どこも倍率は1を上回っている様子です。

 筆者は東北大学の公共政策大学院に落ちましたw。しかし、併願先は受かっていたので、特に後悔はないです。落ちた原因としては興味・関心のミスマッチだと感じています。また、筆者はほぼ独学で院試対策を行いました。そのため、志望先の特徴、対策などを自力で情報収集し、苦労しました。しかし、これらの経験によって、東北大学公共政策大学院に向いている人がどうあるべきかがある程度分かったと思います。院試はとにかく情報戦だと思うので、筆者のような苦労が今後の受験者たちにも起こらないために、情報提供として今回は東北大学公共政策大学院の特徴などを紹介して、どのような人がこの大学院に向いているのか攻略方法として解説していきます。

※特に受験内容を漏らすなという注意書きは見られなかったので、しっかり公開します。

 この記事では、

この順番で説明していきます。

 

筆者のステータスと院進を志した理由

筆者の簡単な自己紹介は以下のようになっています。

  • 地方Eランク私立大学の経済学部生
  • ノンゼミ
  • 2年の後期から公共政策大学院に興味を持つ
  • 就職は公務員を志望
  • まだ勉強したい気持ちがあった

このようになっています。

 なぜ公共政策大学院に進学しようと思ったのかというと、勉強を続けられること、研究科の大学院と比べて就活しやすいこと、公務員の業務に関係する分野を学べると考えたからです。また、おまけとして学歴ロンダリングがついでに出来るというメリットも頭の片隅にありました。また、東北大学を受験した理由は興味のある分野というよりも立地的に就活がしやすいということが優先的だったと思います。このような理由はおすすめしません。

 

専門職大学院とは

 簡単に説明すると、各大学院によって多少異なりますが、基本的に専門職大学院は職業人のプロフェッショナルを養成する機関です。一方、研究科の大学院は研究者を養成するという部分に相違があります。専門職大学院は研究者を養成するのが主な目的ではないので、カリキュラムや試験内容を見ると研究色が薄いように感じます。しかし、一橋の公共は他よりは研究色が強く感じましたが、、、

 受験生の皆さんは公式サイトにある大学院のアドミッション・ポリシーなどを確認しておきましょう。

 

東北大学公共政策大学院の特徴

 一番の特徴はフィールドワークに重点を置いていることだと言えます。なぜなら、一年次には「公共政策ワークショップⅠ」という週に3コマ連続で行う必修科目があるからです。単位数は12です。説明会などで聞いたところ、内容はランダムで与えられたテーマを選択し、グループワークで現場調査をして、政策提言をするようです。そのテーマは主に地方問題についてですが、毎年一つだけ国際系に関するテーマも含まれている様子です。それでも貴大学院はドメスティックな面が強いです。さらに、これを200ページにも及ぶ報告書にまとめます。かなり負担の重い科目のようです。しかし、この科目を貴大学院は大きく強調していて、説明会でもワークショップにふさわしい人物を試験で選抜していると言っていたので、この科目に対して熱意のある受験生を求めてると言えます。また、適正であれば、定員よりも少し多めに取るとも当時言っていました。このことからグループでフィールドワークしたい方におすすめの大学院です。筆者はこれに対するアピールが足りなかったと思います。2年次には個人で設定したテーマについて調査する、「公共政策ワークショップⅡ」があるのですが、そちらの方へのやる気だけを示したのが良くなかったと考えています。また、修了単位48のうち、40単位が必修と選択必修です。選ぶ自由が比較的狭いと感じました。

 他には地域政策、環境政策、防災政策、農林水産政策、国際系の科目が充実しています。上記の内容も合わせて、これらの政策分野に興味がある方にはより魅力的に見える大学院だと思います。さらに、「公共法政策修士」という学位の通り、法学系の科目が多いです。ただ、ワークショップに興味があり、学べる政策分野と自身の興味が一致していれば、非法学部でも進学は可能だと思います。在学生の中には理系の方もいました。科目の詳細は下のリンクからシラバスをご覧下さい。

東北大学公共政策大学院|教育活動|シラバスwww.publicpolicy.law.tohoku.ac.jp

 筆者は産業政策や企業政策に興味があったので、少しミスマッチがありました。ここも良くなかったと思います。

 

試験日までにすべき対策

 この記事では筆者が受験した第一期募集のための対策方法を説明します。また、春にある第二期募集も試験内容が同様なので参考になると思います。まず試験内容は小論文と面接です。筆者が受験した時は世の中の情勢もあってどちらもオンラインでした。

 最初は小論文対策について述べます。この小論文は内政、経済、国際に関する政策課題について1つの設問を選び、論述するものです。政策課題といってもニュースや新聞で見る時事話題のような内容です。試験時間と文字数は説明会によると平常時であれば90分で文字数制限がないのですが、オンラインの場合は1日以上あり、脚注含めて5000字以内でした。自宅受験でした。

 対策法として、筆者は日頃からニュースを見ること、時事話題のまとめ本を読むこと、過去問を通して小論文を書く構成を身につけるようにしました。ニュースはYouTubeのテレ東チャンネルやテレビでNHKなどを見ていました。まとめ本は以下の参考書を読みました。選ぶときは最新版を購入しましょう。

過去問は書いたあと、学内の添削の先生に見てもらい、より正確な構成を練りました。筆者はレポートのようにはじめに、本論、むすびの順番を心がけました。過去問は筆者が解いた限り、中には専門的な知識を多少使う設問もあったので、自身の学部での専攻分野などを踏まえて、書きやすいものを選びましょう。また、筆者の主観になりますが、平常時の設問よりもオンラインの方が設問の文章が長く、出典元を強く意識した内容に感じました。今後もオンラインの場合、出典はどこかを意識して、設問を読むと良いかもしれません。筆者は経済学部だったので、過去問でも本番でも経済の政策課題を選んでいました。本番は筆者の興味のある分野と関連性が高い設問があったので、書きやすかったです。また、面接で主張内容は褒められたので、上記の対策法は一定の信ぴょう性があるでしょう。

 しかし、今後の試験は対面で行う可能性が高いので、それ用の対策法も一応述べます。参考程度に読んでください。

 まず、対面時は90分と時間が限られているので、公務員試験の小論文と同じ対策で良いと思います。筆者は以下の参考書も読みました。

 過去問を解く時は時間を測って、何も見ないでレポート用紙などに直接手書きすると良いでしょう。

 過去問は以下のリンクから閲覧できます。対面受験する方はオンラインの年度に注意した方が良いかもしれません。

東北大学公共政策大学院|入試情報www.publicpolicy.law.tohoku.ac.jp

 次は面接対策について述べます。まず試験時間は50分前後で小論文の内容と出願書類である身上書の内容から「これって詳しくはどういうこと?」みたいに聞かれます。身上書については後で述べます。また、説明会によると面接は得点の比重が高いようですので、ここで失敗すると痛いです。筆者の時は約45分で和やかな雰囲気だったと思います。しかし、身上書に書いた興味のある政策分野とは違う地方創生について深掘りされて答えるのに苦戦しました。ミスマッチはここで露わになります。また、公共政策ワークショップⅠの中間報告会の視聴とペーパーは読んだのかと聞かれました。筆者はこれらはまともに見ていなかったので、上手く答えられませんでした。これも失敗です。今後の受験生はここの対策はしっかりやっておきましょう。以下にペーパーのリンクを貼っておきます。

www.publicpolicy.law.tohoku.ac.jp

中間報告会はホームページのお知らせの欄に時期が来れば案内が掲載されるので、日頃から確認しておきましょう。

 次に具体的な対策法として、知り合いでも良いから相手に面接練習をしてもらうことです。筆者は身近で頼める人がいなかったので、SNSで知り合った方にオンライン上で練習させてもらいました。他には個人でできることとして、面接カードを作って、本番をイメージして喋って覚える練習もしました。面接カードもかなり有効です。特に別の大学院の面接をした時は面接カードの内容でほとんど対応できました。しかし、自力で面接カードを作っても守備範囲に限界があるので、SNS上でも良いから人に頼んで、質問内容を考えてもらったり、フィードバックも受けた方が安全で確実です。

 最後は出願書類である身上書について解説します。東北大の公共政策で準備に時間がかかる出願書類として身上書があります。しかし、筆者の主観ですが、他の大学院で要求される計画書ではないので、作成にはそんなに時間はかかりませんでした。1日1時間もかからず、日数にすると約1週間です。その身上書は以下の内容を書きます。

  • 志望理由
  • 関心のある政策分野
  • 課程終了後の進路希望
  • 大学での履修状況
  • 学生生活の状況
  • 趣味・特技
  • 自分の長所・自己PR
  • 自由記述欄
  • 併願の有無
  • 公務員試験の受験状況
  • TOEICTOEFLについて

これらの内容でA4裏表1枚です。正直他の専門職の公共政策大学院より専門的な深い知識を求められているようには感じませんでした。この中でも「志望理由」と「関心のある政策分野」は大事です。志望理由は先ほども述べたように公共政策ワークショップがやりたいこと、政策分野はシラバスにあるような科目や地方創生に関することを書くと良いかもしれません。しかし、意外とスペースが限られているので、簡潔に要点を書けると良いです。筆者は日本企業について書いたせいか面接ではあまり触れられませんでした。

 また、筆者の時は学生生活の状況でアルバイトの経験を書いたのですが、それについて触れられました。受けはよかったです。グループワークを重視していることから、人と協力した経験も書けるとさらに良いでしょう。

 

この大学院に適正な人物

 これまでの内容を踏まえて、東北大学公共政策大学院に適正な人をまとめると以下のようになるでしょう。

  • 公共政策ワークショップを熟知している
  • フィールドワークを他の人と協力してやりたい
  • 地方創生、防災、環境、農林水産のどれかに興味がある

長々と書きましたが、これらに限ると思います。筆者は個人の研究がやりたい、企業政策に興味があったため、ほとんどずれていたと思います。(せめて農林水産くらい。)

 公共政策といっても民間に就職する卒業生が一定数いるので、必ずしも公務員志望である必要はありません。とにかく学力よりも東北の政策課題に現場目線で関わりたい強い気持ちがある人に向いていると言えます。

最後に

 ここまで読んでいただきありがとうございます。これを書いた筆者はあくまでも試験に不合格だったので、正確に特徴を捉えられているとは言えないかもしれません。今後の受験生はこれらの内容を鵜呑みにせず、大学院の説明会にも参加し、生の情報を仕入れることを大事にしてください。また、学歴にこだわらず、自身の関心と大学院で学べることがマッチしているかを特に重視した方が良いです。合格したときよりも入った後の居心地が大事だからです。

 また、この記事の内容とずれるかもしれませんが、筆者のように産業、企業に興味がある方は北大、京大、一橋の公共政策がお薦めかもしれないということを述べて締めます。

 改めて、閲覧していただきありがとうございました。